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OZ(オンス)や番手など、Tシャツに関する基礎知識

OZ(オンス)とは?

当サイトでもよく見かけるoz(オンス)という単語。
これは簡単に言うと、Tシャツの生地の厚さを意味します。

1oz(オンス)は

1ヤード(=0.914m)四方の生地の重さが約28.35グラムを意味します。
従い、5oz(オンス)のTシャツとは、1ヤード四方の生地の重さが141.75グラムの生地となります。

3~4oz(オンス)

薄手と言われる生地の厚さです。価格が安い傾向にありますが、良質な糸を用いた着心地の良い薄手生地のTシャツもあり、必ずしもオンスが低いと品質が悪いとは限りません。また、真夏には涼しい着心地ですが、白色の生地の場合は透ける可能性が多いにあります。

4.5~5.5oz(オンス)

スタンダードと言われる生地の厚さです。
他のTシャツサイトでは、5.3oz(オンス)以上でヘビーウェイトに位置付けられている場合もあります。様々な利用シーンに応える使い勝手の良い、型崩れの少ないしっかりとした着心地の生地感です。

6~7oz(オンス)

ヘビーウェイトと言われる生地の厚さです。
特に6oz(オンス)以上は、Tシャツとしては最も厚いクラスと見られる傾向にあります。耐久性があり、しっかりとした着心地です。真夏には少し暑く感じるかもしれません。また、長袖Tシャツなどにも使用されます。

8~13oz(オンス)

スウェットやパーカー生地に用いられるoz(オンス)です。


生地に使われる糸について

番手とは?

糸には“番手(ばんて)”といわれる指標があり、1ポンドあたりの綿の繊維の長さで決まります。
数値が大きければ大きいほど、糸が細くて軽量という意味になります。
番手には大きく分けて「太番手」「中番手」「細番手」という3種類があります。

太番手:20~27mm
中番手:26~28mm
細番手:28~33mm

太番手の糸を用いるほどより分厚い生地のしっかりとしたTシャツが製造され、細番手の糸を生地に用いると軽くて風通しが良いTシャツが製造されることになります。


綿糸の種類

綿糸には大きく分けて3種類があり、それぞれ「カード糸」、「コーマ糸」、「セミコーマ糸」と呼ばれます。

カード糸

カード工程(不純物を約5%取り除く工程)を行った綿花を使用した糸が「カード糸」です。一般的に使用される最も基本的な糸。Tシャツに最も使われています。比較的太めの糸で、中番手もしくは太番手の糸となるのが特徴です。シャリ感(サラッとして硬め)や涼感のあるラフな味わいが楽しめます。また、1本の糸をそのまま編む「単糸(たんし)」で使われることが多いです。

セミコーマ糸

カード工程後に、コーマ通し(コーミング)で約10%の不良部分を取り除いた綿花を使用した糸がセミコーマ糸です。カード糸とコーマ糸の中間ランクである「セミコーマ糸」というグレードは、日本と中国にしかない概念で、他の国には存在しません。カード糸よりも柔らかく、且つ、コーマ糸の光沢、耐久性も兼ね備えた仕上がりです。また、コーミング工程で削る繊維の量を調整することで“カード糸に近いセミコーマ糸”、“コーマ糸に近いカード糸”というような微妙な調整も可能となります。このセミコーマ糸という概念により、着心地が良く安価なTシャツが日本や中国では作れると言えます。

コーマ糸

カード工程後に、コーマ通し(コーミング)で約20%の不良部分を取り除き、良質な部分の綿花だけを使用した糸がコーマ糸です。カード糸と比べると製造工程も多く、削ぎ落とす繊維の量が多いため、同じ量の綿花を使ってもカード糸と比べるとコーマ糸の方が出来上がる糸の量が2~3割ほど少なくなります。その結果、光沢があり、毛羽立ちが少ない、肌触りの良い高品質な製品に仕上がります。従い、洗濯をしても生地表面に毛羽が出にくく、生地表面の美しさが長持ちします。


糸(紡績糸)の種類

上記綿糸の欄で説明したそれぞれの綿糸は、その元になる綿花の繊維長が数センチしかなくこのままでは糸になりません。この繊維の方向をそろえ引っ張りながら撚りをかけて連続した糸にします。この作業を紡績といい、出来上がった糸を紡績糸といいます。 紡績糸は大きく以下の2種類にわかれます。

リングスパン糸

一般的な糸はリング紡績機でつくられており「リングスパン糸」と呼びます。しめ縄をつくる原理で紡績され、糸の表面は滑らかで強度のある糸に仕上がります。 一般的にはオープンエンド糸より耐久性が高いと言われています。

オープンエンド糸

空気の流れで撚りを加えて糸にするオープンエンド紡績機で作られます。糸に適度な空気を含み、一般的にリングスパン糸と比較して吸水速乾性に優れていると言われます。ガサ感があるドライでざっくりとした硬い風合いが特徴です。