写真を使ったオリジナルTシャツをプリントする際の注意点
2024.09.18
オリジナルTシャツを作成するとき、イラストや文字だけではなく、写真素材も使用できます。
写真を使ったオリジナルTシャツを美しくプリントするためには、いくつかのコツを覚えておくことが大切です。
この記事では、好きな写真を使ったオリジナルTシャツを作るときに、美しくプリントするための注意点を紹介します。
写真を使ったオリジナルTシャツの制作方法
好きな写真を使ってオリジナルTシャツを作る方法は、2通りあります。
それぞれメリット・デメリットが異なるので、自分に合った方法を選びましょう。
専門業者にプリントしてもらう
1つ目の方法は、オリジナルTシャツのプリントを専門とする業者に依頼することです。
業者に依頼する場合は、注文前に自力でデザインデータを作成しておく必要があります。
中には専門のソフトがなくとも、ホームページ上で好きな素材を選ぶだけで作成できる業者もあります。
ソフトを所持していない方や、デザインデータを作成できない方におすすめです。
専門業者にプリントを依頼することで、美しく仕上がるほか、同じデザインのTシャツを大量制作できるメリットもあります。
アイロンプリントで自作する
2つ目は、アイロンプリント用のシートを作成してから、必要なTシャツの枚数のみ転写する方法です。
オリジナルTシャツを作るためには、作成したシートを1枚1枚アイロンで転写する作業が必要です。
文字やほかのデザインを入れない、シンプルに写真のみをプリントしたいのであれば、専用のソフトで編集せずに作成できます。
たとえば自宅にパソコンとプリンターがある場合、作業は専用のシートを購入して「印刷」ボタンを押すだけの2ステップです。
注意点は、アイロンプリント用のシートは長期保存が難しいことです。
早めに転写しなくてはならないため、第三者に販売する場合は在庫管理に注意しましょう。
写真つきオリジナルTシャツはDTFシートでの作成がおすすめ
アイロンプリント用のシートは、前述のとおり専用用紙を購入して、自宅プリントする方法もありますが、必ずしも美しく仕上がるとは限りません。
プリンターとの相性もあり、パソコンに慣れていない方には面倒に感じる作業です。
手軽かつ美しく仕上げたい方には、専門の印刷会社にDTFシートを作成してもらう方法をおすすめします。
DTFシート(Direct To Film)とは、インクジェットプリンターで印刷したフィルムを使用して、Tシャツなどにデザインを熱転写する方法のことです。
版を作る必要がなく、衣料品の新しいプリント技術として注目を集めています。
DTFシートを利用するメリット
DTFシートを使ってオリジナルTシャツを作成する方法は、下記のメリットが期待できます。
・写真のような繊細なデザインも再現できる
・濃い色の生地でもきれいにプリントできる
・フードや袖にも転写できる
・さまざまな素材の生地に転写できる
インクジェットでプリントするため、写真のようにグラデーションのある繊細なデザインも美しく再現してくれます。
白インクも使用するため、濃い色の生地でもデザインがぼやける心配がありません。
転写時にDTFシートを当てる場所を変えれば、フードや袖など通常のオリジナルTシャツプリントでは注文できなかったり高くついたりする場所にもデザインを入れられます。
一部の生地を除いて、幅広い素材にも対応できます。
DTFシートでオリジナルTシャツを作るときの注意点
DTFシートでオリジナルTシャツを自作するときは、下記の注意点も把握しておきましょう。
・生地によっては剥がれやすくなる
・細い線はきれいに再現しにくい
・ラメや蛍光色は使用できない
・平らな面にしかプリントできない
・転写した後にアイロンがけすると溶けることがある
撥水加工されている生地に転写すると、うまくプリントできなかったり剥がれやすくなったりするおそれがあります。
ポリエステル素材の生地も、DTFシートと染料の相性が悪く、仕上がりに影響が出やすいため注意が必要です。
インクジェットプリンターの特性上、細すぎる線の再現やラメ・蛍光色を使用したプリントはできません。
フードや袖などさまざまな場所に転写できるメリットは、あくまでアイロンをDTFシートにまんべんなく当てられることが前提です。
平らではない面では、デザインを欠かすことなく転写することは困難といえます。
また、転写した後に衣料品をアイロンがけすると溶けることがあるため、当て布をして対策する必要があります。
DTFシートの作成方法
ここでは、DTFシートの作成方法を解説します。
デザインを作成する
まずはパソコンでDTFシート用のデザインデータを作成します。
専門業者にプリントを依頼する場合は、業者側がテンプレートを用意している場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
FunFinity Wearでは、ホームページ上でオンラインデザインできるので、専用の画像編集ソフトがなくてもご注文いただけます。
テキストやちょっとしたイラストなどもオンライン上でデザインできるため、撮影した写真にメッセージを入れたい方にもおすすめです。
DTFシートなら、1枚の中に複数のデザインを配置して、転写時にカットして使う楽しみ方もあります。
1枚のシートで一度に複数パターンのデザインを作れるので、1回の注文で複数枚分のバリエーションを出すこともできます。
FFWのTシャツデザインツール・アプリの使い方を見る >
デザインをDTFシートにプリントする
作成したデザインを、DTFシートにプリントします。
専用用紙を購入して自宅でプリントするほか、専門業者へ依頼する方法もあります。
自宅でプリントする場合は、事前に専用用紙(フィルムタイプ)およびDTFプリンターの購入が必要です。
ただしDTFプリンターは数万円から数十万円するものが多いため、個人で買うのは現実的ではありません。よって、専門業者へ依頼することを推奨いたします。
専門業者に依頼する場合は、納期に余裕をもって注文しましょう。
たとえば特定のイベントで使用する場合は、手元に完成品が届くまでの納期+1枚ずつアイロンで転写していく作業時間も必要です。
アイロンでTシャツにDTFシートを圧着する
DTFシートは、家庭用のアイロンで簡単に生地へ転写できます。
Tシャツなどの生地を平らな場所に広げて、デザインを入れたい場所にDTFシートを置き、上からアイロンの熱で圧着させます。
1枚のシートに複数のデザインを入れている場合は、事前に使用するデザインのみハサミでカットしておきましょう。
DTFシートの上にクッキングシートをかぶせてからアイロンで圧着すると、デザインがきれいに転写できます。
写真画像をきれいにプリントするコツ
写真の繊細なデザインを再現するためには、いくつかのコツがあります。
データを作成する段階から必要な対策もあるので、デザインを決める前にチェックしておきましょう。
DTFシートを使用して、写真画像をきれいにプリントするためのコツは、下記のとおりです。
高解像度の写真を選ぶ
デザインを美しく再現するためには、解像度の高い写真が欠かせません。
高解像度の写真を使用したほうが、こまかな線やグラデーションもきれいにプリントできます。
オリジナルTシャツの作成に使用する場合、写真の解像度は200dpi〜300dpiが理想的です。
文字を入れないなら、150dpiでもきれいに再現できることがあります。
解像度とは
写真など画像における解像度とは、1インチあたりのピクセルの数のことです。
ピクセルとは四角いマスのことで、写真やイラストなどの画像はピクセルの集合体によって作られています。
ピクセル数が少ないとドット絵のように角ばった荒い画像になり、ピクセル数が多いほど線や色の境目が滑らかになります。
ただし、単純に多ければ多いほど良いわけではありません。
ピクセル数が多いとデータサイズが大きく(重く)なるため、解像度は用途に合わせて高すぎず低すぎない状態で作成することが大切です。
JPGファイルを使用する
新しく写真を撮影する場合は、JPGのファイル形式で保存したものを使いましょう。
JPGは、グラデーションなど写真ならではの繊細なデザインを美しい状態で保存できます。
ただし画像によっては、保存時の圧縮で画質が劣化することがあります。
写真にロゴや文字を入れたい場合は、圧縮・復元しても劣化しにくいPNGでの保存がおすすめです。
FunFinity Wearのデザイン用ツールは、「.jpg」「.jpeg」「.png」「.gif」4種類のファイル形式に対応しておりますので、JPGとPNGどちらの写真もご利用いただけます。
まとめ
写真を使ったオリジナルTシャツをプリントする方法は、専門業者に依頼するほか、アイロンシート(DTFシート)をプリントして転写する方法もあります。
DTFシートなら、1枚のシート内に複数のデザインをプリントして、自由にカットして使うこともできます。
1枚に複数のデザインをプリントして、前面・両袖・背中にそれぞれオリジナルのモチーフを入れる楽しみ方もおすすめです。
FunFinity Wearの「オリジナルデザインがプリントできるDTFシート」なら、5枚からオリジナルのDTFシートを作成できます。
ホームページ上で完成イメージを確認しながらデザインできるので、初心者の方もぜひ一度お試しください。